栄アートについて — 第二章
日本の手仕事の極み
金糸帯は、日本の織の芸術の頂です。貴き素材、緻密な技、そして織り手の忍耐づよい手。その三つが出会うところに生まれます。
素材
金箔から、金糸へ
栄アートでは、本物の金箔を用います。和紙に貼り、極細の糸へと裁断する。こうして生まれた金糸を、職人が一本一本、手で豪奢な織物へと織り上げてゆきます。
それは並はずれた精度を要する工程です。一本一本の糸を意図をもって置き、画家が絵筆を運ぶように、忍耐づよく、線をかさねて全体を構成していきます。
生きた表情
光とともに、移ろう表面
金箔、金糸、そして卓越した織の技。その融合が、光とともに繊細に移ろう煌めきを生みます。一品一品に、動的で、まるで生きているかのような存在感を与えるのです。
朝に夕に、陽の光に灯りのもとに、ひとつの作品はいくつもの表情を見せます。同じ姿を、二度とは見せないのです。
唯一無二
同じものは、二つとない
一品一品が丹念な手仕事により生み出され、同じものは二つとありません。そうして生まれるのは、永遠の美をたたえた一点物。伝統に根ざしながら、まったくそれ自身である作品です。
一品を手にすることは、歴史と手の、ただ一度きりの出会いを抱くこと。世界のどこにも存在しない、唯一の作品なのです。